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サン=テグジュペリ『星の王子さま』の名言7選を徹底解説|キツネは神

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この記事では、サン=テグジュペリの名作『星の王子さま』の名言を解説していきます。

『星の王子さま』は大人向けの児童書という言葉がしっくりくる、大人に向けた教訓が詰まった良書です。言い回しが難しく、一度読んだだけでは理解できない言葉もあると思いますのでわかりやすく解説しています。

『星の王子さま』きつねの名言

星の王子さまで最も名言を発しているのは、意外にも地球のきつねです。

きつねと王子さまのやりとりはページ枚数にすると12枚程度なのですが、その中に『星の王子さま』のエッセンスが凝縮されています。

おれ、あんたと遊べないよ。飼いならされちゃいないんだから

この名言は悲しみにくれる王子さまが、地球のきつねに「遊んで欲しい」ときつねにお願いしたことに対する、きつねのセリフです。

「飼いならす」は一般的に考えると人間が動物に対して行う行動ですね。「飼いならす」が何かわからない王子さまに対し、きつねは「仲良くなるってことさ」と返します。

人間対人間だと、これは「信頼関係を結んで仲よくなる」ということに変換できると思います。

キツネは、仲良くなることでそこらじゅうにいる多数のきつねのうちの一匹から、かけがえのない関係に昇格するのだと言います。

我々人間の世界でも、入学、転校、入社、転職、合コンなど、一度に多くの人々と知り合いになる機会は多くあるでしょう。

しかし人間同士が知り合っただけでは何の信頼関係も生まれません。おたがい仲良くなることで、互いにかけがえのない友人、恋人、同僚へと昇格していくわけです。

あんたが、あんたのバラの花をとてもたいせつに思ってるのはね、そのバラの花のために、時間を無駄にしたからだよ

王子さまは星に生息していた美しい花と喧嘩別れをして、星を出て行き地球へやってきます。

その花に対してはいろいろな世話をし、話をし、愛情まで感じていましたが、花の行動に不信感を感じて喧嘩別れしています。

地球で王子さまは、その花の種類がありふれたバラの花であることを知ります。

花の美しさと、その花がたったひとつだけの花であると思っていた王子さまは、それを知りショックを受けます。

しかしキツネから「仲良くなることで、かけがえのないものになる」ことを学んだ王子さまは、さきほど見たバラの花を見に行きます。そうして星に残した花はやはり王子さまにとって、たったひとつだけの花であることを発見するのです。

その原因をキツネは、そのバラの花のために時間を無駄にしたからだよ、と言うのでした。

時間を無駄にするとは、つまりは些細なことやつまらないことであっても、同じ時間を共有して意思疎通を行う事であると思います。

人間も同じであり、美男美女がひとめぼれをする、させることはあるにしても、その関係性を長続きさせるには同じ時間の共有が必要です。

時間をかけることで水をあげた草木に花が咲くように、時間をかけて信頼関係を構築することで、お互いが大切な存在へとなるわけです。

こころでみなくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ

これもキツネのセリフであり、『星の王子さま』最高の名言であり、作者が『星の王子さま』で最も伝えたかったことでしょう。

王子さまが星においてきたバラの花が、自分にとって唯一無二の存在であることを理解した王子さまに、きつねは秘密を教えると言います。

その秘密が「こころでみなくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」というセリフです。

バラの花を外見だけで美しく、たったひとつだけの花だと思い込んでいた王子さまですが、本当にたいせつなのはその花との関係性でした。

目には見えない信頼関係を築き上げていた王子さまと花は、その花が他人からみればありふれたバラの花であったとしても、王子さまにとってはかけがいのないものとなっていたのです。

『星の王子さま』飛行士(ぼく)の名言

『星の王子さま』は王子さまが、星を巡り出会った人々や、地球での経験を元に成長していく物語です。

ですので、飛行士(ぼく=著者)の名言というのは少ないのですが、1つだけ紹介しておきます。

そうだよ、家でも星でも砂漠でも、その美しいところは目に見えないのさ

王子さまは星に残してきた花と信頼関係があり、たいせつな存在と考えています。

そらを見上げると、どこかの星にその花があるはずです。ですので王子さまは、目には見えないけれどもその星が美しいと思えます。

一方、主人公のぼくは砂漠で墜落し、井戸を探しています。砂漠が美しいと思えるのは、その砂漠の中に探し求めている井戸が隠されているからだと考えます。

そしてぼくの住んでいた古い家には、宝が埋められているという言い伝えがあり、そのおかげでその家は美しい魔法にかかっているように思われていたことを、思いだします。

この王子さまとぼくの共通認識が「家でも星でも砂漠でも、その美しいところは目に見えないのさ」という発言に重みを持たせます

我々の生活においても例えば、小学校の遠足や、旅行の前の高揚感、俗っぽいですが宝くじとかねw

恋愛とかもそうですね。相手の性格が見えないけど、その長所に触れたときは宝物をみつけた感覚になりますよね。

あまり良い例が思いつきませんでしたが、美しいけど目に見えないもの、皆さんで考えてみてください

『星の王子さま』王子さまの名言

最後は王子さまの名言です。

王子さまは自分の星を出て、星を巡り、1年後に星へ帰っていきます。

その1年で多くのことを学ぶわけですが、その中でも特に印象に残る名言を3つ紹介します。

さがしているものは、たったひとつのバラの花のなかにだって、少しの水にだってある

「さがしているもの」は「人間が生き方を豊にするために探しているもの」と捉えてください。

王子さまは、星に残してきたバラの花が他のバラと違いたいせつなものであることに気づきました。それに加え、飛行士(ぼく)と一緒に探した井戸の水もまた、バラの花と同じようにたいせつなものであることを認識します。

星を巡る中で、お金、名誉、権力、お酒、さまざまなものに拘るおとなたちを見てきましたが、王子さまにとって大切なものは、花と王子さまの信頼関係、そしてぼくと王子さまの信頼関係であり、その象徴が井戸の水でした。

私たちの生活も仕事や勉強、大学、ブランド、お金、地位、名誉、さまざまなステータスが存在していますが、人生であなたを本当に豊にしてくれるものは、そうした俗物的なものだけではなく、身近な信頼関係から生まれる出来事や、またその関係そのものなのかもしれません。

でも、人に感心されることが、なんで、そうおもしろいの?

この名言は王子さまが「うぬぼれ男の星」へたどり着いたとき、王子さまが言ったセリフです。

うぬぼれ男は王子さまに拍手を強要するなど、自分のことをしきりに感心してもらいたがり、感心されると帽子を持ち上げながら丁寧にお辞儀をします。

丁寧にお辞儀をするのは面白いですが笑、王子さまはうぬぼれ男に対して「でも、人に感心されることが、なんで、そうおもしろいの?」と無邪気に応じます

我々の社会でも、自慢話ばかりをして、精神的に優位になりたがる人っているじゃないですか?そしてそれを褒めると「いや、そんなこと無いよ~」とか言う人。

それは言ってみればこの「うぬぼれ男」が拍手を強要するのと同じことですよね。

サン=テグジュペリは、こうしたうぬぼれ男に対し「感心されることがなんでそうおもしろいの?」と痛烈に批判しているのです。

だれかが、何百万もの星のどれかに咲いている、たった一輪のはながすきだったら、その人は、そのたくさんの星を眺めるだけで、幸せになれるんだ

王子さまに(紙に書いた)羊をあげた僕ですが、王子さまは羊が星にいる花を食べてしまわないかと、心配になるんですね。

でも、ぼくは飛行機の修理でそれどころではなく、王子さまを適当にあしらってしまうんです。それに激怒した王子さまが言ったセリフの一部が、この名言です。

物語の最初の頃に王子さまが言った言葉なので、ぼくは理解ができません。

王子さまは星に花を残して地球に来ており、地球でその花のかけがえの無さを学びます。そらに浮かぶ星のどこかに花がいることを思うと、すべての星にその花が居るように思えて幸せになれる、という王子さまの考えがこの名言です。

読者も最初はこの名言の意味がわからないような構成になっていますが、物語を最後まで読めば、このセリフが深く理解できるようになるでしょう。

大切な人が学校にいたら、その学校へ行くことが楽しくなったり、苦労して手に入れたモノがあれば、それを眺めるだけで楽しい気分になったり。現実世界でもそういうことありますよね?

だからこそ「たいせつなもの」を心に刻み込むことは、あなたの人生を豊かにしてくれることとなるのです。

『星の王子さま』の名言 さいごに

いかがでしたでしょうか?

王子さまときつねの会話は物語中とても重要な位置を占めていますので、きつねの名言が多くなってしまいました。

作品を通じて作者は

たいせつなものや美しいものは目に見えない、それらを得ようと思えば時間を共有してともだちになっていかなくちゃ。そうして得たものは、たとえ本人がそこにいなくても、あなたの人生を豊かにしてくれるんだよ。

とう趣旨を読者に伝えたかったのだと思います。

興味を持たれたらぜひ一度、または再度、『星の王子さま』を読んでみてください。

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